「好きなバンドマンに目の前で弾き語りしてもらう」が叶った日。
私には、好きなバンドマンがいる。
KAT-TUNとは別枠で、もう8年も大好きな人だ。
高校生の頃、TSUTAYAの邦ロックコーナーで出会った。ジャケットと曲名が良いなと思って視聴して、一目惚れならぬ一耳惚れだった。「あ、これ好きなやつだ!」と思った。全部の曲が好きだったから、間違いないと思った。
それからはアルバム全部ウォークマンに入れて、通学中にずっと聴いてた。先輩に片思いしてた時は、初恋のオマケ→声→ユキノミチをいつも聴いてて、しゃべったこともない先輩を想って勝手にすごい切なくなってた。
高校生の頃は、コンサートにしか行ってなかった。KAT-TUNとキスマイで遠征するくせに、大好きなバンドは「曲が好きなだけだし」と思ってライブには行っていなかった。
進学して、初めてライブに行った。
それまではボーカルの見た目なんて、アー写で見たことあるっていうくらいだった。
ライブで見て驚いた。
めっっっっっっっちゃ好きな見た目してる、、、、
背が高くて細身で、カーディガンとゆるいパンツを着こなして、関西弁で毒舌で、なのにその人が作る歌はすごく優しくて、歌声が切なくて。
おまけに顔面がヤマピーに似ている。日陰で育ったヤマピーって感じ。決して顔ファンではないのだ……あの顔じゃなくても好きだったんだから………でももうあの顔がずるすぎてる。本音。
そこからライブが欠かせなくなって、東京でやるライブは全部行って。物販で喋れる機会もあったり、サインもらったり。常連すぎてるから顔覚えてくれてるかなって思いつつ、「また来てくれたんだね」なんてアイドルみたいなこと言ってくれる人ではなくて。
遠征も増えていって、この前も大阪に行ったんだ。そのバンドマンはバンドとしてではなくソロでよく弾き語りをしていて、それを見に行った。
チケットは予約するだけで現地払い。開場前に整理番号を配布されるのだけど、私は時間を5分過ぎた頃に行って、36番だった。「もうちょっとちゃんと早く行けばよかったかなー」なんて思いながらも、近くで見れることなんてたくさんあるし、ゆるっとした気持ちだった。
会場に入って、最初は6列目あたりに座ったのだけど、最前列に空席があるのを見つけた。ここまではよくある。「最前列は気まずい」という、アイドル現場ではありえないファン思考でよく最前が空く。そこに、一人参戦のわたしはスッと座る。
今回も「ラッキー」と思って最前に行く、と、
ありえないくらい近かった。
座ってる足を少し伸ばすと、マイクスタンドにぶつかってしまう。
カフェで向かい合って座ってるくらいの距離感に、マイクスタンドがある。
いやこりゃ無理だぞ?と思った
さすがにド緊張。
出て来て、さらに緊張。
慣れてきたかな、って思って顔を眺められるようになってきた、4曲目。
大好きな「声」を歌った。
息が止まって、体が動かなくなって、泣きそうになった。自分とその人しかいないような、向き合って弾き語りしてもらってるような、そんな感覚で。あ、ずっと好きでいて今が一番幸せな瞬間だ、と思った。
ほんとにほんとに至福の時間でした。ただ、緊張しすぎてドリンクを梅酒にしてしまい、尿意との戦いだった…。歌に集中したいのにずっと右手を左手でギュッとつねって耐えていた。皆がアンコールしてる間にいそいでトイレ行って、戻ってきたらもうアンコール登場しちゃってて、目の前通って席につくのがとても気まずかった…。
社会人になってから、そのバンド以外のライブも行くようになってて、ずっと好きだった他のバンドをさらに好きになったりしてた。最近はそのバンド以外も、「ライブあったら欠かせない!」みたいなのが増えてしまって、私は誰が一番好きなんだろう?って考えたりもしてた。
いや、本命をひとつにしなきゃいけないわけではないのだけど。でも大好きなひとが三人もいて、私って一体…って感じだった。
でもねやっぱり、変わらないです。
私はずっと久保さんの歌が 久保さんが 大好きすぎるんだろうなと思った日でした。
あーーーーー好きでよかった!
こんな幸せなことあるんだね!!!!
好きの対象が増えても、ひとつの好きは薄くなったりしないんだね!!!
ただ好きな人が増える分、好きだーーってなる回数が増えてしんどい!!!!!!!
しんどいけど好きだーーーー